Mar 12, 2021

5xRuby、シンガポールのストレージブランドと新たなレンタルサービス「Space Next Door」を共同開発し、ブルーオーシャン市場を切り拓く

Space Next Door 導入事例

シンガポールは人口密度が世界第3位で、土地は非常に貴重です。限られた空間をいかに有効活用するかは、シンガポールの人々が日々向き合う課題です。Space Next Door は、手軽で便利、かつ手頃な価格で信頼できるストレージサービスの提供に取り組んでおり、自社でも多様なストレージスペースを保有しています。

ストレージ事業にとって最も重要な資産はスペースそのものです。サービスの規模を拡大するには、新たに増えたスペースを運営・管理するために多額の資金を投じる必要があります。そのため、ストレージサービスの多くは資本力のある一部の企業に握られています。

ストレージスペースへの需要が日増しに高まる中、Space Next Door は、市場にはまだ十分に活用されていない遊休スペースが数多く残っていること、そしてレンタルを希望するユーザーが、より柔軟で多様な使い方ができるストレージレンタルのプランを求めていることに気づきました。

そこで Space Next Door は2017年から、シェアリングエコノミーのビジネスモデルでストレージスペースのレンタルプラットフォームを構想し、「ストレージレンタル界の Airbnb」を目指して、このブルーオーシャンの開拓に乗り出しました。

クライアントはこれまで同様のシェアリングプラットフォームを開発した経験がなく、新しいビジネスモデルを検証している段階でもあったため、時間とコストを無駄にする余裕はなく、開発パートナー選びには特に慎重でした。長期的に協業するためには評判が良く信頼できることはもちろん、開発力においても極めて高い水準が求められていました。

5xRuby は長年にわたり Ruby コミュニティに深く関わり、その技術力は高く評価されています。台湾のコミュニティで広く知られているだけでなく、海外の国際的な Ruby コミュニティのイベントにもたびたび参加し、技術的な知見を共有してきました。クライアントはシンガポールの Ruby コミュニティの知人からの推薦を受けて 5xRuby にコンタクトし、2017年から Space Next Door の開発を委託してくださいました。

目標をひとつに

5xRuby は開発に入る前に、必ずクライアントと一緒にプラットフォームのビジョンと目標を明確にし、ビジネスモデルの検証に必要な最小限のコア仕様を洗い出したうえで優先順位をつけ、いくつかの実行フェーズに分割します。目標が明確になっていれば、その後はクライアントと密にコミュニケーションを取り、進捗を確実に管理することで、クライアントが理想とするプロダクトを一歩ずつ形にしていくことができます。

とはいえ、初期段階で最小限の実行可能な仕様に絞り込んでいても、開発の過程では次々と課題が生じます。

ユーザーの長期レンタル意欲を高めるため、クライアントは割引機能の追加を希望していました。理想は、貸し手が割引率を自由に設定し、自分のストレージスペースを柔軟に販売できることです。しかしユーザー体験全体を考えると、貸し手は割引率を設定するだけでなく、返金ルールなどを含む割引の規定もあわせて定めなければ、後々カスタマーサポートの問題につながりかねません。あらゆる例外をすべて考慮すると開発期間が延びてしまうため、スケジュール上の制約を踏まえ、まずは一部の割引条件に制限を設けて汎用的な割引ロジックを設計し、機能を予定どおりリリースしました。そのうえで消費者の反応を検証し、フィードバックをもとに改善と機能拡充を進める方針をとりました。

また、クライアントから「レンタル料金」に保険料を追加したいという要望が出たこともありました。しかしこの機能設計もユーザー体験に関わるものです。リリース後にロジックを遡って適用し、リリース前に成立した注文にまで保険料を上乗せすれば、ユーザーの反発は避けられず、カスタマーサポートの負担も増してしまいます。

考えられるメリットとデメリットを比較検討したうえで、私たちはクライアントに解決策を提案しました。最終的にクライアントは、保険料を追加する前月と当月の2回にわたり、全会員に料金変更を通知することを選び、その後に起こりうるクレームを抑えることができました。

クライアントは、5xRuby が提供する最大の価値は、どんな要望や疑問を伝えても、できる限り分析したうえでより良い解決策を提案してくれることだと評価しています。

また、2017年に協業を始めてから、当初のすり合わせの期間を経た後は、毎回の納品で安定した品質を維持でき、その成果にいつも満足しているとのフィードバックもいただいています。


安心できるプロフェッショナルなパートナーシップ

海外のプロジェクトにおけるもう一つの大きな課題は、文化の違いです。クライアントはシンガポールを拠点としており、同じ中国語圏で言葉の問題は解決できそうに見えても、習慣や文化が異なるため、用語の理解や意味の解釈にずれが生じることが少なくありません。

そのため私たちは、クライアントとの打ち合わせの前に、必ずドキュメントをプロトタイプなどの形で可視化し、認識の違いをできる限り減らして、コミュニケーションの効率を高めるようにしています。

また、いつでも顔を合わせられるわけではない海外のクライアントにとって、開発チームが順調に動いているかどうかは常に気がかりなものだと理解しています。そのため 5xRuby は、その週の開発進捗やリリース・テストした項目などを定期的に報告し、クライアントに安心していただくとともに、長期的な協業における信頼を築いています。

さらにクライアントからは、協業の中で 5xRuby のエンジニアや PM が、技術的なバックグラウンドを持たないメンバーとのやり取りであっても、辛抱強くプロフェッショナルな姿勢を保ち、心地よい協力関係を築いてくれたという声もいただきました。

スタートアップや技術者のいないチームであっても、5xRuby との協業はきっとうまくいくはずです。

現在、Space Next Door のユーザー数は着実に増え続けています。5xRuby は2017年から2020年にかけてのクライアントとの協業の中で、プラットフォームの保守だけでなく、新機能の開発も支援してきました。クライアントのプロダクトを熟知した今でも、サービスとプロジェクト品質へのこだわりを持ち続け、Space Next Door の良きパートナーであり続けています。


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