May 25, 2021

技術ディレクターからの公開書簡「同僚の皆さんへ――私が思い描く5xRubyのエンジニア像」(前編)


昨年初め、プログラミング教育事業が5xRuby(五倍紅寶石)のソフトウェア開発部門から独立し、5xRuby株式会社はより優れた技術の研究開発の追求に改めて専念できるようになりました。同時に、新たなブランドアイデンティティとしてスローガン「We Deliver」を打ち出し、新たな旅路を歩み始めるにあたって、社内ではどのような戦略でチーム文化を築き、お客様が必要とするサービス価値を提供していくのかを伝えています。

5xRubyのソフトウェア開発は、より優れた技術ソリューションの提供を志し、業界の「Best practice」となることを目標に掲げています。人材採用からプロジェクト開発に至るまで、一つひとつ「Best」へと近づいていきます。

そこで、技術ディレクターの邱政憲(蒼時弦也)が開発チームに向けて特別に手紙を書き、技術ディレクターとしてチームに寄せる期待と、これからチームを導いていく方向性を伝えました。

この手紙を一緒に読みながら、デジタル時代において5xRubyが伝えたい価値とは何かを、より深く理解していきましょう。


 
Hey, 同僚の皆さん
最近面談した同僚の皆さんはご存じのとおり、私は人とのコミュニケーションの取り方を学んでいるところです。ただ、エンジニアという立場から皆さんにどうしてほしいと考えているのかについては、これまできちんと話し合ったことがなかったように思います。そこで「態度」についての文章を2本書き、皆さんと共有することにしました。
Our Developer Attitude: One Step Better

「We Deliver」を会社の精神として掲げると決めてから、経営陣も上司も同僚も、きっと今もその背後にある意味を考え続けていることでしょう。私たちが「届ける」べきものとは、どのようなものでしょうか。実際、入社して1年以上の同僚のほとんどは、お客様の要望を独力で実装できる力をすでに備えていますし、優秀な新しい同僚の中には、数か月学んだだけで大半の仕事を一定の水準でこなせる人もいます。この基準で見れば、私たちはすでに「届ける」という目標を達成しているのでしょうか。
この基準だけでは、「We Deliver」の精神にはあまりそぐわないように思います。私たちが5xRubyのソフトウェア開発で働くことを選んだのは、決してものを「実現」するためだけではないはずです。
そこで、技術ディレクターとして認められた私の立場から、経営陣が皆さんに、私の選んできた道から何を学んでほしいと期待しているのかをお話ししたいと思います。多くの人は、5xRubyでは「技術」がとても重要だと考えているかもしれません。しかしそれは結果を表しているにすぎず、「技術力が高い」理由が何なのかを説明するものではありません。
私個人の成長経験から言えば、私がずっと大切にしてきたのは「態度」です。自分が書いたコード、お客様のプロダクト、仕事での自分の成果などを、私たちはどのような態度で見ているでしょうか。もし今、壁にぶつかっている、あるいは停滞していると感じているなら、まず考えてみてください。今のあなたの「態度」は、これまでで最も成長が速かった時期と比べて変わっていないでしょうか。仕事に慣れて気が緩んでいないか、就職という目標を達成して学ぶのをやめてしまっていないか、あるいは仕事が忙しいせいで新たな可能性に挑戦するのを諦めていないでしょうか。

機会があれば、「進歩」に対する心構えを喜んで同僚の皆さんと共有していますが、雑談の中だと要点が伝わりにくかったかもしれません。私が伝えたいのは、とてもシンプルな態度です。「One Step Better」を試みるだけで十分です。他の人との違いや能力を気にする必要はなく、自分に「もっと良くできるだろうか?」と問いかければよいのです。
私がかつてプログラミングを学んでいた頃の話を聞いたことがある同僚もいるでしょう。約10年の学習期間のうち、5年ほどはほぼ同じ種類の機能ばかりを作っていました。一見すると何も新しいことを身につけておらず、より挑戦的な成果も出していないように見えます。しかし、その積み重ねがあったからこそ、後により多くの知識を得たときに素早く成長することができたのです。

以前皆さんにお話しした「学び」の方法と同じで、まずは数をこなし、次に変化をつけ、最後に複雑なものをシンプルにして、すべての試行と経験を抽出していきます。そして抽出の過程で必要なのは、「次に同じことをするとき、経験があるぶんもっと良くできないか?」と考え続けることです。元の考え方やコードを、単に別のプロジェクトで再現するのではありません。
簡単そうに聞こえますが、このような心構えを保ちながら働くのは非常に難しいことです。それでも、私たちは生活をシンプルで楽しいものにしたいからこそ、物事をシンプルにする方法を探し続ける必要があるのではないでしょうか。
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